2021/02/22 10:15
海津の恵みを一杯に詰め込んだという意味で「海津汁」からカイジュウスープとネーミングしました。
地元の子供たちにも自分たちの育っている海津の事を知ってもらえるきっかけにしたいと思い、子供たちにも覚えやすく親しみが持てそうな名前としてもネーミングしております。
ベースとなるチキンボーンブロス(ブイヨン)は養老山脈の平飼い卵を産む「楽山・杜の会」の*もみじ鶏の老鶏を使用。
卵を産めなくなった鶏は廃棄処分されてしまいますが、私たちはそれを引き取りスープベースとすることが命を最後までつなげることができるのではないかと考えております。
平飼いでよく運動をしてきた鶏からは、余分な脂がなくすっきりと滋味深いスープが取れるのが特徴です。
具として使用するお野菜はすべて海津産。
スマイルふぁーむさんの海津トマト、循環農法の岡田農園さんの旬のお野菜を使用しています。
岡田さんにはスープを取った後の鶏がらや野菜くず、トマトのヘタまでも土に還していただき、さらに次の命につなげる仕組みにご協力いただいております。
地元での露店販売や地元パン屋さん等での販売をすることで消費活動まで地元で行っております。
*もみじ鶏とは日本全体でたったの約6%の貴重で純粋な国産鶏の1つで『純国産鶏もみじ』と呼ばれる鶏種です。
国内で消費される卵の96%が「国内産(国内で生まれた卵)」ですが、実は……その卵を産む鶏の親(祖父)は約94%が外国からの輸入に頼っています。
もちろんスープだけで美味しく召し上がっていただけますが、どうしても副菜的になってしまいがち。
パスタを湯がく鍋と一緒に温めれれば、子育て中の忙しい時間でもしっかりとした食事がとれるのではないでしょうか。
ある機関における調査で「子育て期の母親を対象とした食事・生活習慣調査の結果概要- 健康日本 21 の地方計画策定にかかる「栄養・食生活」分野における健康教育評価に関する研究 -」発表がされていました。
昔は地元の食材のみで健康的な食事を採っていました。
私たちが取り組むジビエもそうですが、輸入食材に頼らずサプリメントに頼らず、地域・食材の多様性を活かしつつ料理をすることを楽しみ、美味しい発見がたくさんあり、食事の時間に笑顔が絶えない事。
いただいた食材の命に感謝し、それを育ててくれた生産者さんたちに感謝する事。
そんな身近な楽しく美味しい体験が食育の第一歩だと考えます。
私たちNaturaleでは、ジビエ肉の活用拡大を中心に活動しております。
鹿肉が美味しくてヘルシーなお肉だということを伝えたいとの想いと共に、駆除等の為に獲られてもその約90%が廃棄処分され、命を無駄にしている・フードロスになっている現状を知っていただきたい。
特に女性やお子様の体作りには、有効的な栄養素や鉄分が豊富なことからお勧めですが、まだまだ抵抗がある方も多く見えると思います。
今回のカイジュウスープはジビエの活用はしておりませんが、「いただいた命を無駄にしないように」という観点から同じメッセージを込めてスープ作りをしております。
私たちのこのような想いに賛同していただける方には、ぜひジビエを美味しく食べることにも参画いただければ幸いです。
Buon appetito!!