2026/08/12 08:56

ありがたいことに、お店では日々、
「本当においしかった」
「また食べたい」
そんな温かい言葉を直接いただくことができます。
けれど、その言葉を生産者さんへ届けようとすると、いつも少しもどかしさが残っていました。
「お客様が、おいしかったと言っていましたよ」
もちろん、それでも気持ちは伝わります。
でも、目の前で聞いた声の温度や、そのときのお客様の表情まで、本当はそのまま届けられたらいいのに、と。
今回、その思いを改めて強く感じるきっかけになったのが、スタッフみんなで訪れた「飛騨桃研修」でした。
これまでも私たちは、生産者さんを訪ね、畑を見せていただいたり、お話を伺ったりする機会をつくってきました。
ただ、カフェ全体の取り組みとして、スタッフみんなで産地を訪ねるのは今回が初めてでした。
畑に立ち、桃が育つ環境を見て、生産者さんから直接お話を聞く。
その時間を通して改めて感じたのは、私たちが料理にするずっと前から、そこには長い時間と、たくさんの手間、そして「おいしく食べてもらいたい」という人の思いがあるということでした。
私たちはそこに少しだけ手を加え、そのおいしさを食べやすいかたちにして、お客様へつなぐ役割なのだと思います。
だからこそ、届けて終わりではなく、その先に生まれた声を、もう一度畑へ返したい。
そんな思いから、お客様の「ごちそうさまでした」「おいしかったです」を、生産者さんへ届ける取り組みを始めたいと思います。
難しいことではありません。
料理やスイーツを食べて感じたことを、ほんのひと言、私たちに預けてください。
食べる人の喜びが生産者さんへ届き、その喜びがまた次の作物を育てる力になる。
畑から食卓へ。そして、食卓からもう一度、畑へ。
そんな温かな循環を、私たちだけではなく、お客様、生産者さん、みんなで一緒につくっていけたらと思っています。
飛騨桃から始まったこの取り組みを、これからさまざまな生産者さんとの出会いへとつなげていければと考えていますので、あなたの「おいしかった」を、ぜひ私たちに預けてください。
そのひと言を、畑まで届けたいと思います。
